MCR「リフラブレイン」を観ました
初のMCR 観劇。
直前になぜか貧血を起こし、体調最悪の状態。
というか脱水症状まで起こしていた。
むしろ限界。
アクエリアスを一本ガブのみして気つけをし、観劇。
つまり、絶対に楽しく観られる状態じゃなかった。演劇観るときは遠足レベルの体調管理をこころがけよう、と本気で思った。
ちなみにいまだ体調は回復せず、これを書いているたった今も女のあえぎ声の幻聴が聞こえる。となりの部屋じゃないかって?となりの部屋はおっさんだし、声は耳のすぐ近くだ。
そろそろかな。
つうかなんであえぎ声なんだよ。いらいらする。
■オープニング
僕は観劇するとき、あんま笑わない。
テレビだと笑うんだけど。
爆笑なんてまずしない。
なんでかっつうと、真面目だからだ。俺は、超真面目だ。
ほんとに真面目に観てる。
お芝居は特に、だ。
客席に着いたら、
まず床の素材とか照明の吊り方とか客いれのBGMはなんだとか客層はどの年代でどんなファッションのお客さんが多いかとか、おお。ここの舞監さんいい仕事してんなとか、まあ、舞台人だったら当たり前なのかもしれないけど、そういうところを見る。舞台人はそういうものです。ほんとに俺、真面目だなと思う。真面目な方だと思う。
真面目だと思う。
だから劇が始まっても、デハケ口の使い方とか役者のオフの芝居とか目の芝居の入れ方とか(略)
「おめえ、普通に楽しめよ!」
と言われそうだが、これで楽しいよ。笑いたくて演劇観に行ってるわけじゃないし。それでも笑ってる人の30%増しくらいで楽しんでると思う。
俺は芝居を観ても笑わない。笑ってたら楽しめないものがある。
客が笑ってる隙に役者が何を感じているか、とか次のセリフの準備に入る姿勢とか。
いい役者はほんとにそういうところまで隙がない。こういうのを見てると最高に興奮する。
だから芝居みて笑ってるバカがいるか、と俺は思う。
たぶん今年の通算で4回くらいしか声だして笑ってないんじゃないか?
俺は芝居を観ても笑わない。
芝居を見て「笑う意味」が、俺には無い。
さて、MCR「リフラブレイン」。→チケット予約はこちら
のっけから俺爆笑。
秒殺。
たぶん3行目くらいだった。
恥ずかしいくらいに笑う。
笑わない俺にとって、これ以上の屈辱はない。むしろ辱めだ。
客に辱めをあたえる劇団がどこにいる。バカか。
姉役の石澤さんと弟役の櫻井さんのふたりでパンを喰うシーン。圧倒的に間違っててスケールのデカいんだか小さいんだかわからない己の価値観を声高に宣誓するねえちゃん。にやにやしながらもねえちゃんのこと好きなんだろうな、という愛情で話を聞く弟は、思春期特有の不安定なグロさを垣間見せながらねえちゃんをたしなめる。
ねえちゃん。
あの、石澤さんの目ったらねえよ。
一発でやられた。
■俺とあいつの新喜劇
完全にツボってしまい、石澤さんがしゃべるだけで笑ってしまう。
それどころか石澤さんがセリフをしゃべってないところでも石澤さんを見てしまう。
ついには全然芝居に関係ないところでの石澤さんの顔にツボってしまい、俺だけのタイミングで窒息笑い、という。
俺と石澤さんの間で吉本新喜劇が成立してしまった。
だからもうそんなだから誰が何をやっても、言ってもずーっと笑いが止まらない。
ストーリーの合間に挟まれるのは、自分が爬虫類だということを忘れて光合成にいどんで失敗して死んだ蛇の皮膚みたいに冷たくて薄気味悪い冷淡。
あの、櫻井さんの顔。
その皮膚の内側に、世界中の誰がみても美しい!と絶賛する膿がある。
■役者ってさ
結構な数の役者さんが出ていたと思うが、出てくる役者出てくる役者すべてが魅力的。
すっげえ。
ぶちぬけてるわ。ここ。
福山雅春を50人連れてきても、こんな芝居つくれねえぞ。
あたりまえだけど。
なんだろう。
言いたいことはわかってくれ。
■なんかもういやんなった
すげかったなあ。
内容とか書かないよ。書く意味ねえよ。もう絶対面白いから観に行ってください。
ほんと、MCRに知り合いひとりもいないよ。
でもねえ。思うし。書く。これ。
ひっさびさだなあ。
客としてぶち殺されたのは。
ほんとぶち殺された。
最高。
ほんとかっこよくて、すっげえくやしかった。
ただし、劇場が思いのほか暑く、終演後ふたたび貧血。さらに嘔吐。
なんとか外にでて再びアクエリアスで気つけ。
再度劇場へ。
真夏の走りこみのような必死さでアフタートークに聞き入る。
アクエリアスはほんとすごい。
小学生の頃、ポカリより後発だったアクエリアスに肩を持って飲み始めた。
アクエリアスレモンなどの新機軸にもいちいち喜ぶほどのファンだった。
小学生の頃からサッカーをやっていたんだけど、そのころはまだ昭和しごきの名残みたいなのがあって、コーチが水飲ましてくれなかった。
小学生なのに走りこみやらされたし、勝つためのサッカーをやってたし。
小学生よ?
射精もしたことのないカラダでシビアなカウンター戦術とか何よ。
秋の県大会の時、となりの小学校のうまいやつをひっぱって来て偽名使って出場させるとか何よ。
しかもその偽名は実在する名前じゃないと登録できないから名前貸せって何よ。
レギュラーとられるだけならまだしも、名前を奪われるって何よ。
小学生よ?
でも、
そうやってしごかれて鍛えられた俺達が、県で3位のチームとか相手のキツい試合勝ったあとの、そのアクエリアスの味とか。
もう、一生飲み続けたいって思った。うまいどころじゃない。気持ちいい。快楽だ。
あの一口は全部報われたし、俺達のサッカー間違ってない!って思ったんだ。
偽名のやつらもそう思ってたはず。名前を奪われたやつらも。
そう。
このアクエリアスのような舞台だった。
好きだ。
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