愛妻はめんかぶりクロールで50メートル泳ぐ
チェリーブロッサムハイスクールPlay_⑥
「愛妻は荒野を目指す」
いよいよ本番である。
小屋入りし、装置と明かりが入った。
美しい。
この透明感はなんだ!
音響もばっちり。いつもより音がいい気がする。
ちょっとドンシャリ気味で俺好み。
稽古場だと低音が出ないから、クッと来た。
いつものことながら、たまらない。
舞台って楽しい。すっかり演劇が好きだ。
今回のストーリーは、
5人の愛妻が荒野を目指す話。
基本的に僕は日常が非日常へとグラデーションしていく作品が大好き。
ようは映画版のドラえもんだったりとか。
平凡さが愛おしければ愛おしいほど、そのカタストロフがゾクゾクする。
喜びとか痛みとか。
保存も解決もできなくていい。
心臓を動かしているのは命ではなく、感情なんだと思う。
今回の台本は息を止めて書いた。
ともかく。
意外と今回の作品はいままでで一番観易いんじゃなかろうか。
舞台装置の黒いパネルに多くの背景を描くことができたらいいと思う。
ストーリーではなく、風景を提供したい。
すごいぞ、チェリー。
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