小栗です。
9/18(月)より私の脚本・演出の作品が上演となります。
キコ/qui-co.とはまた違うテイストの作品です。
この機会にぜひ、ご覧いただきたいです。
今回も自信をもって、味わっていただきたい作品になりました。
小栗印を信じていただけるならもう、読むのはここまででOKです。
観に来てください!
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いろいろ気になる状態の方は読み進めてください。
(公演詳細は下のほうに出てきます。)
主催となる「FunIQ」は二人組のユニットです。
キコ/qui-co.「神の左手」(2014初演)に出演していた日比野線さんが主宰となってたちあげました。旗揚げではウッディ・アレンの脚本を上演するなどエッジを攻めるセンスを持っています。エッジを行く感じ、昨今珍しいです。ノーヘルでコーナーに突っ込んでいくレーサーのようにスリリング。そして今回の企画では5ヶ月連続公演という狂気。いかれています。
「FunIQ」は「Fun=愉快さ」+「IQ=知性」みたいな意味なんだと思います。他にも色々あるんだろうけど確認はとってません。
インテリジェンスに長けつつ、お洒落な感じにも居つつ、お客さんを楽しませることは忘れないよという男の優しみも持ちつつ、という感じです。これはモテますね。FunIQの二人とも美男子ってわけではないけどモテます。
私は彼らの事好きで。この仕事引き受けたのは、彼らが純粋だからです。
企画立ち上げの打ち合わせが楽しかったです。小学校最後の夏休みに計画する自転車旅行のような。最高にドキドキする冒険になるだろうなと思いました。
計画は純粋な「Fun」と「IQ」に満ちていました。
そして、時は経ちいよいよ私達の冒険は出発の時を迎えます。
脚本の隅々に、演技の端々に、私たちが込めたものは冒険の高鳴りです。
今回、相当攻めてる脚本と演出です。
「攻める」ってことは危ないってこと。気絶するくらい繊細な演出がついてます。
それを体現するのは、役者たち。
FunIQの二人を筆頭に、みんな神経が擦り切れるぐらい繊細な芝居をしています。
だけど笑顔なんだな。とてもいい現場。
これがFunIQ。
小栗作品に出演経歴のある役者さんも幾人か出演しています。
先述の日比野線さん。今回は主役です。
「あの日比野線が!」と言ってもらえると思います。
持ち味とは真逆のことを要求しています。それに果敢に挑んでくれているので、線の新しい魅力が出ていると思います。かっこいいよ。
「平日の天使、その他の短編」中の「赤猫の舌」に出演してた、今駒ちひろさん。
今回はおそらく彼女の得意な役だと思います。だけど簡単にはやらせません。いい感じに負荷がかかってると思います。それを嬉々として受け止める今駒は、きっと輝くはずです。
「Lullaby」に出演していた柘植裕士さん。
Lullabyに引き続き渋い感じに突き抜けてもらっていますが、今回はさらにお茶目なテイストも混ぜつつ、そのギャップも混ぜつつさらなる大人の渋みを味わっていただきたい。
ロデオ☆座☆ヘヴンの主宰。小栗作品ではロデオの「ドリームランド」に出演されています澤口渉さん。2年ぶりに一緒にやるけども、今回すごく嬉しい気持ちになったのは澤口くんの気合い。抜き身で来てくれているので演出つけててすごく楽しい。
そして。
俺の作品にはもう何度目だろう。百花亜希さん。
いつも通りいつも以上の天真爛漫さとストイシズムで物語と一体になって俺の世界観の岬に立ってくれています。
もう一発先に行きたい。もっとすげぇもん見せたい。これもいつもの精神ですが。今回も変わらず、それを共に追い求める所存です。
おれはおもう。
この「The Phantom Cowboy」。作れて嬉しい。楽しい。大好き。
ハタチの頃こんなことがやりたかったんだよなー。ってことが20年経った今できてるので、しあわせです。
みにきてください。
以下、案内文
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FunIQのかけ算第3弾
FunIQ×小栗剛(qui-co.)
「The Phantom Cowboy」
【脚本・演出】 小栗剛(qui-co.)
【会場】スタジオ空洞
東京都豊島区池袋3-60-5 地下1階
JR線・東武線・西武線・東京メトロ各線
池袋駅徒歩7分
【あらすじ】
90年代後半、シアトル郊外の静謐な果樹園を舞台にした物語。
幻肢痛(=失ったはずの手足が痛む)における治療において、天才的だったウェズリ。
傷つきリタイアした彼の生活を支えたのは幼馴染のララ。
穏やかな日々。ウェズリはひとり裏庭のデッキで佇む。
見渡す限りの田園には鉄塔が立ち、黄金色の夕日が逆光となって黒い影を庭にまで伸ばす。
癒しの日々に突然現れたのは「ファントム」。
故郷に伝わる民間伝承(フォークロア)にはこうある。
「出会ったものは全ての願いを叶えてもらえる」
しかしその全ての者は行方不明になってしまったか、あるいは…。
つむじ風が果樹園の埃を舞い上げる。ファントムは言う。
「すべて現実にしてやる。」
ウェズリは笑って胸元のスカーフを握り締めた。
チェーホフ幻の短編「黒衣の僧」、ラマ・チャンドラン「脳の中の幽霊」、
そしてジュディ・シルの同名タイトルの楽曲をモチーフに、
小栗剛(キコ/qui-co.)が描く、過剰にセンチメンタルなサイコサスペンス。
最悪のラブストーリーが、観る者に強制的な癒し(キュア)を施します。
どうかご覚悟の上、癒されにおいでください。
【出演者】
日比野線(FunIQ/劇団半開き)
辻貴大(FunIQ/カムヰヤッセン)
太田麻貴
今駒ちひろ
白土良介
鈴木朝代
柘植裕士
吉岡瞳
澤口渉(ロデオ★座★ヘヴン/TOHOKU Roots Project)
百花亜季(DULL-COLORED POP)
【タイムスケジュール】
9/18(月)19:30〜(前半割)
9/19(火)19:30〜(前半割)
9/20(水)19:30〜
9/21(木)19:30〜
9/22(金)14:00〜、19:30〜
9/23(土)14:00〜、19:30〜
9/24(日)11:00〜、16:00〜
【料金】
一般前売り 3,000円
学生前売り 2,500円
一般当日 3,300円
学生当日 2,800円
一般前半割 2,500円
学生前半割 2,000円
【予約】
【HP】
よろしくお願いいいたします。